新潟県内 市町村別で米の生産量が一番多いのは?~新潟1問1答 Vol.3~

新潟県内 市町村別で米の生産量が一番多いのは?~新潟1問1答 Vol.3~

今年も年の瀬が近づいてきました。
年の瀬といったらふるさと納税ですね。
私は県外在住なので、「ふるさと納税は新潟」と決めて、毎年色々な市町村に納税をしています。

返礼品としてお米をいただくことが多いのですが、ふるさと納税の比較サイトを見ていると、多くの市町村がお米の返礼品を設定しています。
そして、新潟県内のどの市町村でもコメ作りをしているのだろうか?という興味から、今回の記事が生まれています。

それでは、さっそく見ていきましょう。

新潟県内の市町村別でのコメの生産量ランキングは?

(出典:令和4年生産農業所得統計、令和4年産作物統計、新潟県「市町村別人口及び世帯数(令和6年1月1日現在))

新潟県内の市町村別のコメの生産量は、やはり新潟市が一番です。
そこから、長岡市、上越市、新発田市と続きます。
収穫量上位4市までは、人口が多い順となっているのが特徴です。

そして、5位は佐渡市と阿賀野市。
人口は佐渡市が5万人弱、阿賀野市は4万人弱で、県内で10位、13位の人口規模ですが、5位にランクインです。

次いで7位に入っているのが南魚沼市。
魚沼産コシヒカリの最大の産地として知られています。

人口あたりの収穫量が多い市町村は?

では、続いて切り口を変えて、人口1人当たりのコメの収穫量を見てみましょう。
(人口1人当たりのコメの収穫量は、米の収穫量を市町村の人口で割って算出しています)

(出典:令和4年生産農業所得統計、令和4年産作物統計、新潟県「市町村別人口及び世帯数(令和6年1月1日現在))

こちらは、大きく様相が変わってきます。
1,2,4位には関川村、津南町、弥彦村がそれぞれランクイン。
いずれも人口が1万人を切る町村ですが、特に関川村と津南町は人口当たりの収穫量900㎏/人と、圧倒的な水準になっています。
3位と5位は収量でも5位にランクインしていた阿賀野市と佐渡市です。

しかし、上位の市町村も必ずしも稲作中心の地域ばかりではありません。
上位2町村を比較してみると、1位の関川村は、市の公式HPにも「基幹産業は稲作を中心とした農業」と書かれており、主に岩船産コシヒカリを生産している、稲作が強い村です。
農業産出額に占める稲作の比率も約59%と、6割近くをコメが占めています。
一方、2位の津南町は農業産出額は多いものの、農業産出額に占める稲作の比率は約28%と関川村の半分以下で、コメ以外にカサブランカ(ユリの仲間)や高原野菜、雪下人参などの産地としても知られています。
ちなみに、あまり知られていないですが、新潟県はユリの生産量国内3位の一大産地となっています。

以上、「新潟県内 市町村別で米の生産量が一番多いのは?」でした。
皆さんのお住まいの市町村に関する新たな発見があったのであれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

新潟1問1答カテゴリの最新記事