新潟の名前の由来は?~新潟1問1答 Vol.001~

新潟の名前の由来は?~新潟1問1答 Vol.001~

漢字で書くのが難しいランキングで堂々3位の新潟県。
潟って何だろう?いや、そもそも新潟ってどんな意味??
と、誰しも一度は思ったことがあるでしょう。

そこで、新潟を愛する人ならぜひ知っておきたい「新潟の名前の由来」をまとめました。ぜひ、この記事を読んで新潟の名前の由来をドヤ顔で色々な人に語ってください!

新潟の名前の由来は??

早速、新潟県の名前の由来をみていきましょう。

新潟県は、現在の新潟市にあった「新潟町」に由来する県名です。
そして、「新潟町」の由来ですが・・・

結論としては、諸説あります!!!

それだと答えにならないので、諸説を整理してみましたが、大きくは3つの方向性に集約されます。

説1:新しいものとして「新方(ニイカタ)」と呼ばれた地名が、新方(ニイカタ)⇒新方(ニイガタ)⇒新潟(ニイガタ)と変化していった説
説2:「新しい潟の湊」もしくは「潟にできた新しい湊」から、「新潟」と名付けられたという説
説3:「新潟」という潟があったという

もう少し詳しく、個別の説を5つ、ご紹介します。

①現在の新潟市中央区の海岸部にあった村が、現在の新潟市中央区古町のあたりに移転した際に、新しい方を「新方」と呼ぶようになり、方に潟の字を当てはめて「新潟」になったという説
②沼垂、蒲原という7-8世紀からある古い湊町との対比で「新方(ニイカタ)」と呼ばれた湊町が、漢字が変わって「新潟町」に変化したという説
③「河口に新しく生まれた潟にできた湊」ということで「新潟湊」が誕生し、それが新潟町と呼ばれるようになっていったという説
④河口にある潟の中に新しく作られた湊町として「新潟湊」が生まれたという説
⑤元々信濃川河口部に「新潟」と呼ばれる潟があったという説

由来には諸説ありますが、「新潟」という地名が歴史上で初めて登場したタイミングは1568年ということは確かなようです。

ちなみに、「新潟」という地名が初めて確認された文書は、越後の名将上杉謙信の書状でした。

「新潟町」が「新潟県」になるまで

地名の由来でもさらっと触れましたが、古くは新潟町と呼ばれていたところから現在の新潟県に至るまでの変遷も見てみましょう。
少し複雑な話になりますが、ぜひついてきてください!

歴史を遡ること約150年。
1871年8月の廃藩置県のタイミングで、現在の下越地域に、「新潟県」が置かれました。
しかし、当時は県の数が多く、現在の新潟県の領域には13の県が置かれていました。
それが、以下の13県です。

村上県、三日市県、黒川県、新発田県、村松県、峰岡県、新潟県、柏崎県、与板県、椎谷県、高田県、清崎県、佐渡県

何となく地名からどのあたりにあるのか想像がつく県も多いですね。

その後、1871年のうちに3つの県に統合されます。

新潟県(旧村上県、三日市県、黒川県、新発田県、村松県、峰岡県、新潟県)
柏崎県(旧与板県、椎谷県、高田県、清崎県、柏崎県)
相川県(旧佐渡県)

そして、1873年に柏崎県が、1876年に相川県が新潟県に統合されました。
最後に、1886年に東蒲原郡が福島県から新潟県に移管され、現在の新潟県域が確定しました

ちなみに、東蒲原郡の移管の背景には、東蒲原郡から福島県庁が置かれていた福島市までの距離が遠いことへの不満の声がありました。
実際、新潟県の県庁までの距離は福島県庁までの距離の半分以下になったそうです。

また、もともと7世紀ころまでは越後国に属する地域だったこと、文化や風習が福島県の他の地域とは異なっていたことなどの歴史的背景もありました。

【おまけ】みなさん「潟」ってなんだかわかりますか?

ちなみに、皆さん「潟」ってなんだか説明できますか?

辞書の上の定義では、

「砂州によって外海から分離されてできる海岸の湖。潟湖 (せきこ) 。ラグーン。」
(出典:デジタル大辞泉)

となっています。

「あれ、海岸じゃないところにも潟ってあるよね・・?」と思った方、鋭い!

古くから、その成り立ちにかかわらず、新潟の湖沼の多くが潟と呼ばれてきました。福島潟、鳥屋野潟、佐潟などが有名ですね。

なぜそのようなことが起こっているのか、国土地理院のHPを見てみると、「湖沼等の用語については,厳密に区分することは困難」と書かれています。(https://www.gsi.go.jp/kohokocho/FAQ2.html#Q2.13)

なので、あんまり気にしすぎなくてもよいのかもしれません。

「潟」がたくさんあるのも新潟ならではなので、個性的でいいですよね。

潟についてもっと詳しく知りたい!という方は、ぜひ潟環境研究所公認の潟検定を受けてみてください!(難しかったです!)

潟検定はこちらから⇒ https://www.niigata-satokata.com/kataquiz/